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どるとるの部屋


[2507] そこにある絶望、握りしめた希望
詩人:どるとる [投票][編集]


生きてゆくことが
時々 面倒になる
でも生きる以外の選択肢は死ぬしかない
だから僕らは
死ぬことよりも
痛みの少ない
生きること
続けるんだ

生きることにも痛みはそれなりに伴うけど 死んでしまったらもうその先はない
それじゃあまりにもつまらない
だから僕らは
生きる痛みをこらえて 今も生きている

今ここに生きている
僕らを照らす光は
とても気まぐれだから
簡単に僕を裏切るけれど
信じられるものの少ない中 頼りないものでも手放すことは僕にはできない

そこにある絶望
握りしめた希望

混ざり合って
ひとつの世界

光がなければ影はできず
影がなければ何も存在しない

こぼれる涙
あふれるような笑顔

生きる痛みも
死ぬことへのおそれも生きることを選んだ自分に全てのしかかるよ

それでも乗りかかった船と 僕らは群れをなし
今日もオールを漕いでいます

かわいた笑いが
部屋中に虚無感を生むけれど

生きることは
僕の存在を
証明するただひとつの足跡だ

だから それだけは投げ出せないよ。

2011/02/23 (Wed)

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