詩人:どるとる | [投票][編集] |
ため息でやたら曇る未来だ
遠目からでも見て取れる
立ち止まってる僕が見える
どうしたんだろう
歩きもせず ずっと
空ばかり 見上げて
何を探してるんだろう
手にしてる地図には
夢までの詳細な道筋は ヒントはおろか
答えは見当たらないよ
ただ 繰り返す 毎日の中で
ただ 過ぎてゆく 時間を 一度も 尊く思った日はないよ
僕の記憶が途切れるその場所が僕の最後の場所なら 歩き続けるその足を止めるまえにちょっと
笑ってみたいな
だから 僕は 遺された時間の中で
さんざん無駄にしてきた時間の中で
何かを見つけたい
これからはそんな
目的で生きていく
足元に咲いてる 小さな花が ささやかな勇気をくれた気がした
だからまた歩き出す
風景画のような
世界が動き出す
一歩踏み出せば 始まる 物語は進んでゆく
真っ白だった 地図にはいつの間にか
いびつだけど
僕の歩いた
足跡が書き加えられる
時計仕掛けのストーリー
終焉まではまだ遠い
歩き続けよう
記憶が途切れるその日まで
神様の手違いで生まれてしまったのが僕だとしたら 今さら命は返せませんと言ってやる
そして間違えられて与えられたこの時間を走り抜ける
時計仕掛けのストーリー
神様なんていやしない
行き止まりならば
壁をぶち壊しても
行く覚悟でいるよ
地図はもう要らない
自由気ままに空を飛ぶとしよう
見えない翼をひろげて風をつかまえろ。