詩人:どるとる | [投票][編集] |
お涙ちょうだい
崩壊のリズム
惨めなくらいに
崩れ落ちてゆく期待
ツキはもう尽きた
なんちゃって
そんなギャグもう古い
現実の舞台裏で
地味な仕事
ヤッツケ仕事今日も厭々つづけてます
左耳から右耳へと嫌な言葉が抜けてく
今日の足音 遠ざかる
やがて 驚くほどの場面展開であっという間に変わる 明日の景色
今日とそれほど変わりないのがうれしいね
だけれどつまらないね
あくびがでるわ
眠いわですぐに雑になる 隠れたところで片腕運転
危険もかえりみずバレなきゃいいわと笑う
崩壊のリズム
ルッタッタ
軽快にされど軽率に
僕を壊してく
僕が壊れてく
己を壊してく
己が壊れてく
それさえ笑い話に変えちまう僕は自分でも呆れるほどの前向きポジティブマン
楽しいようで悲しい事実に泣いても
悲しいようで楽しい事実に笑ってる
そんな日々の中で今日もこの両足が地面を蹴るように
靴音を鳴らす
ルッタッタ
崩壊のリズム
それでも愉快なリズム
死へと向かって誰もがそれぞれのやり方でステップきざむ
崩壊のリズム
されど福音もおなじ
それをきざむことで命は燃え尽きてゆくのにそれもかまわないかのように躍りまくる 現実という舞台上で我先にと目立ちたがる僕ら
そのリズムは聞く者見る者に感動と絶望を与える 両刃のリズム
切り刻まれるのは誰だ
妄想にとりつかれるのは誰だ
あなたは笑えますか?
あなたは泣けますか?
他人の才能ともいえないそのリズムについていけますか?
そうしてるあいだもリズムはきざまれる
ルッタッタ
ルッタッタ
崩壊のリズム
地を汚す
事なきを得る
大罪すれすれの
リズム
今日も鳴り響く
静かに 音もなく
誰もが踊る。