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どるとるの部屋


[2592] 予報にもない悲しみに降られて
詩人:どるとる [投票][編集]


何もない空に
あなたの笑顔を
浮かべてみたよ

原発の影響でよどんだ不安げな空を
あなたのイメージで埋め尽くしたら
もう少し笑えるようになるかな
さあねどうかな?

悲しいニュースが多い世の中で あっちでこっちでまた泣いてる誰かの胸が痛むような声や涙

不況ですね
不景気ですね
本当はそんなことどうでもよくて
誰かが1日の中で少しでも笑えたなら
僕はそれでいいのだ

真っ赤な太陽に僕が話しかける
サヨナラ
明日もこの調子で
退屈な分には構わないから
どうか平和な世の中でよろしくね

大切な人が傍にいて
普通に笑えるような
この当たり前な毎日がどれだけ幸せなのか 教えられた3月に流れた涙はいつまでも乾くことなく僕の心に残るだろう

僕らはどうして
訪れる危機に
気づくこともできずにいつもみたいに笑っているんだろう

僕は無力だが
できることがある
それはあなたを抱きしめてあげること
無意味なんかじゃないさ

予報にもない悲しみに降られて 涙の海の底に沈んだ僕らに光は届くのかな?

ちっぽけだけど
頼りないけど
今はただ
希望を捨てずに
輝く明日を
待っている

雨上がりの虹のように
悲しみのあとの喜びに
あふれた未来を
僕らは待っている。

2011/03/16 (Wed)

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