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どるとるの部屋


[2594] コトバ
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉は時に人を傷つける

傷つけられてはじめて知る言葉の鋭さ

言葉は時に人を救うこともある

慰められてはじめて気づく言葉の力

言葉は何のためにあると思いますか?
人を傷つけるためにあるなら悲しいね
悲しくなるね
多分言葉は人を傷つけるためじゃなくて
人と人を繋ぐためにあるんだと思う

僕らは言葉を自由につかえるけど
だからといって誰かを傷つける言葉にはなんの力もないのさ

言葉には形や色はない 匂いもしない
だけれど不思議だね
傷つけられると心が痛むんだよ

言葉は形を持つもの以上の殺傷能力があるんだ
僕の心に 君の心に
深い傷を残す
癒えない傷を残す

言葉の力は凄まじいから 簡単に人を傷つけられる
でもそれをわかってるなら
言葉の力を誰かを救う力にしていこうね

言葉は人を傷つけるためにあってはならない
言葉は人を救うためだけになくてはならない

言葉はねじ曲げたら
言葉じゃなくなるよ

僕は誰かを傷つけるための言葉を放つ誰かの言葉などゴミ屑と思って歌うさ

言葉はいつも
人を傷つけるような
鋭さを持ってはいけない

人を傷つけることもできる言葉だからこそ
どんな言葉でも操れる僕らだからこそ

言葉を汚してはいけない

人を傷つけた言葉は死んだも同じだよ

そんな言葉に力はないのさ

言葉のゴミ屑の山に埋もれた詩人にはなんの言葉も 通じないさ

黙ったまま
僕は僕で 歌い続けるよ

言葉を汚した誰かの亡骸に 手を振って

またひとつ
ここにひとつ
刻んでやるさ

僕という詩人の言葉。

2011/03/16 (Wed)

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