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どるとるの部屋


[2596] さよならよりも悲しい言葉
詩人:どるとる [投票][編集]


どしゃ降りの雨 窓をかすめてゆく
いくつもの電車を見送って 僕らはホームにたたずんでいた

さよならするはずの時なのに いつまでも切り出せないさよならの声

君は少し 涙ぐんでいた
僕はただたばこをふかしていた

さよなら
ピアノを弾くように
雨粒さえはじくような悲しい言葉で心をふるわせて

この世界で一番
悲しい言葉を言うよ

さよならよりも悲しい言葉

まだ君を愛してる

おかしいよね
さよならするのに
まだ愛が残ってる。

2011/03/16 (Wed)

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