ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > あんぶれら

どるとるの部屋


[2632] あんぶれら
詩人:どるとる [投票][編集]


降り続く雨を避けられずに 今日も涙に濡れてる 人の数 知れぬこの浮き世

天気予報はいつでも
空の気分しか 教えてはくれないから
今日どんなことを理由に泣くとか笑うとか 自分の空の色はわからない

もしも偶然、出逢ったあなたが 僕の傘になってくれるなら
僕もあなたの傘になってあげましょう

人生っていうものは辛いこと悲しいことには事欠かないから
そんなときこそ誰かの愛や友の絆が強い味方になってくれるんだよ

悲しみは降り続く
明日も明後日も
何年、何十年後も
だけれど僕は幸運にも
いくつもの
アンブレラがある

一人じゃないってことが こんなに勇気づけられるなんてね
全ての悲しみから
逃げられるわけじゃないけど
悲しみに濡れた
僕の心 乾かす
太陽が ほら
僕を愛してくれる
僕を呼んでくれる
手をつなごう
歌を歌おう
夢を語り合おう
キスをしよう
抱き合おう
笑い合おう

傘のない日々を生きてる人は昔の僕みたいに 一人で強がって生きてるんだろうな
でもねいつか気づけるよ 一人じゃ結局力不足だってこと
自分慰めてみても
誰かの優しい言葉にはかなわない

だからあなたという傘が必要なんだ
そっと差し出すようにあなたがくれた言葉は 見えない傘になって 僕を全ての悲しみから 守ってくれる
ありがとう

これからもよろしく

あなたは僕のあんぶれらで
僕はあなたのあんぶれら

変わらないその立ち位置で 生きてゆければ幸いです。

2011/03/24 (Thu)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -