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どるとるの部屋


[2706] 行き先未定の列車
詩人:どるとる [投票][編集]


君のことを思うだけで胸の中が熱くなる
君は多分僕の中で一番大切な人に間違えない

大好きな人のため
生きてみるっていうのもわるくない気がする

だから
僕は君に言うよ
本当のことを隠さずに

僕は弱虫だ
僕は不器用だ
僕は口下手だ
僕はのろまだ
僕は 僕は
まだたくさんあるよ
欠点だらけだ

そう言いかけたあとで君が僕に言った
そんなの知ってる
知ってるけど
大好きよ

そんな言葉もらったのは生まれてはじめてのことさ
嬉しかったよ

うまく愛せるかはわからないけれど
ゆっくりゆっくり
歩いていこうね
君が言ってくれたんだ
僕はもう泣かないよ
僕はもう大丈夫だよ
一人じゃない
これほど心強いことはないね

愛してる
愛してる
あふれるように
僕は言うよ

行き先未定の列車に乗って明日へ出発

窓の外は一面の春景色。

2011/04/10 (Sun)

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