詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かに親切にしたい
恵まれない子供たちに募金もしてみたい
できるならいつでも笑って過ごしたい
だけれどおあいにく様 世の中はそんなに甘くない
自分の立場や安いプライド守るために嘘ばかりついている
そんな自分に気づいて今さら本音をこぼしてもなんだかそれさえ嘘っぽいんだ
理想はいつだって
誰かと仲良くいたい
手を繋いで
輪になって束になって
明日の夢を
嘘なんかつかないで語り合いたい
誰かが決めたルールの中で 常識という名前の神様にひれ伏しながら
時にそれを怪しんで
僕らは今日も地球という名前の土俵の上
本音と建て前の相撲をとるのさ
卑怯な手もバレることがなければ裁かれることもなく
まかり通る世界
嘘つきははびこり
美しい緑の中に愛想笑いが汚く咲き乱れ 耳障りなお世辞がひびく
罪のない人たちの涙が流れてもそれをどうとも思わない人々はただ通り過ぎるだけ
どっかの世界で続いてるつまらない戦争はいくつもの命を奪いいくつもの笑顔を摘み取って平和という思想から大きく外れた悲しみに満ちた絶望を生むけれど
それでも確かに
僕らはどこかで信じてるのだろう
明日はかならず晴れることを
やまない雨などないことを知っているように
平和な日本
幸せに溺れ
浮かれている
僕らの毎日
考えてごらん
おまえもおまえもだ
僕自身もだ
「この世界は不条理に満ちている」
ふつうならそう考えてしまうのに
戦火の中
必死に生きようとしている人たちの目は死んじゃいない
毎日毎日贅沢してばかりの僕らの目より輝いているよ
僕らの中で日夜
繰り広げられている
愚かしい戦争はいつ終結を迎えるんだろう
本当の平和は心の中に芽生えるものなのさ
目を開き瞳に映る
燃え盛る街
そんなイメージの中
幸せしか知らない僕にはきっと何もできない
だけれどそんな毎日を生きている人たちは明日を生きようと明日へ必死に走るだろう。