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どるとるの部屋


[271] バード
詩人:どるとる [投票][編集]


まるで鳥のように自由な翼を手に入れられたとしても
僕は鳥にはなれないよ
自由ってものも自由すぎるもんだから大変なんだろう 僕らが思う以上にそれは真実味をおびた結論です

屋根のうえで
電線のうえで
鳥は何を思う?
何を思い
飛ぶんだろうか
何を考え
生きてるのかな
毎日餌を探して
巣を手入れして
そんな繰り返しに喜びや幸せはあるのかな
それは鳥のみぞが知る答だね

だけれどバード
今日もその背中に生えた翼で飛ぶんだ
自由に優雅に
大変でもきれいな鳴き声で僕らに素晴らしいイメージをテレパシーでおくるよ
今日も僕ら幸せだ
そして大空を飛び交う鳥たちもきっと幸せだ

そういうことにしよう

変わり映えのない日常生活にささやかな光が今僕の目に飛び込んだ 鳥のように
飛ぶ鳥を落とす勢いで僕の中にある不安要素を蹴散らしてくれる バード

今 清らかなる鳴き声が天にこだまして少しずつ世界の汚れが浄化されてゆく
七色に光る虹を吐き出す雨上がりの夕暮れに。

2009/10/10 (Sat)

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