詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れ、鈍色の光に焦がされた街並みが君の瞳に映ってるようにね
僕も見ているよ
君とおなじ景色を
さよならは誰にでも悲しいものそしてさびしいもの だけれど
さよならは新しいはじまりを生み出すためのひとつの区切り
明日になればまた泣いちゃった今日の自分がうそみたいに笑えるだろう
夕暮れの街並みを歩いていこう まっすぐ家に向かってさ
ちゃっかり手を繋いじゃったりなんかして 僕は君と笑いあう
たびたび家々からただよう美味しそうな夕飯の匂い
おなか空いたね…
帰ったら晩御飯食べよう
今日の別れを明日の出会いに繋げていこう
昨日の別れが今日の出会いに繋がったみたいに
夜明けははじまりを
日暮れはさよならを
繰り返し繰り返し
涙は流れ笑顔を浮かべ
人は大きくなってく
時を重ね歳を重ね
みんな
そして今日も夕暮れが鈍色の斜光をこの部屋に落として
見上げればまんまるお月さま もう夜だ 早いね
1日が終わるのは…
なんかさびしいね
なんかせつないね
それでも明日に向かって僕ら強く笑う
いつか本当の終わりが見えてしまうまでその時まで本当の涙もきっと姿をあらわさないだろう
僕はその時笑えるのかな泣いてしまうのかな
なんて縁起でもないね
何て顔してるの?
君に聞かれて
僕はただ笑った
そんな夜もいいね
こんなせつない思いもまた格別さ
明日もまたそんな夜に出会えるために生きる
さよならは新しい出会いを生み出すための悲しみさ
積み重ねる出来事は振り返る僕を思い出に返す見えない心のアルバムさ
今、夜の闇の中にひっそり浮かんだ月を眺めて思う
どんな闇にだって光は消えずあることを
今 胸に強く思った
今日の別れと明日の出会いに
今 幾ばくかの期待と不安を抱えて気がつけば意識は夢にとんでた
そんな夜に出会えたこともまた昨日たちが残した違えない贈り物さ。