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どるとるの部屋


[277] 奇跡のはじまり
詩人:どるとる [投票][編集]


無限なる世界を描いてゆきたい この場所で
偶然に生まれたように思い今は少しずつその偶然がただの偶然とは思えないくらい命の必然性を感じてる いつもいつも

この果てしない広い宇宙の片隅に生まれたこの僕やその彼女の君が今笑っている事や泣いてる事を単なる偶然で片付けていいはずはない
だから僕はその偶然に名前をつける
名無しの奇跡に名前をつけるのさ
たとえばすべて混ぜ込んで「偶然という名の必然的な運命のもとに生まれた奇跡すれすれの誕生」
ちょっと長すぎかな

偶然なのか必然なのか
奇跡なのかなんなのか
わからないまま
不思議のまま
人は死んだり
生まれたり
繰り返し繰り返す
そんなループの中で僕もいつかは空へと散りゆく それが正しき運命ならばそうなんだろう
そしてこれも正しき運命ならばもうそうなれば生まれることはない
またとないときめき
限りあるドッキドキ
死ぬまであとどれくらい感じれっかな

奇跡のはじまりが爆発した日に僕は奇跡的なその瞬間に立ち会えなかったことがなんだか残念だけど奇跡は確かに起こっていた
この世界が生まれた日に 僕が生まれるよりずっと前に生まれた日に奇跡は偶然などの曖昧な論理を覆すようなことをしていた

今 僕らが宇宙の構造と誕生秘話を確かにするより早く宇宙は奇跡を演じてた
奇跡ははじまってた
僕らの中で
世界はこれから起きるすべてをすべての始まりと終わりを知っている
僕らの単純な脳みそじゃ追いつけないスピードでもうすべての謎を世界は知っている 解いている

だから起きるすべての奇跡は世界という宇宙という名の最大の哲学者がすでに解き明かした論理をただなぞっているだけでそれをただ遅れてえらそうに僕ら人間が語っているだけだ
さも知ったような顔で

宇宙はそんなこと知っているのに
人間の未知などもはや宇宙には周知の事実。

2009/10/10 (Sat)

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