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どるとるの部屋


[2867] 夢の旅
詩人:どるとる [投票][編集]


スピードスターが 天を駆け回る
多少不安なことがあっても へっちゃらだよ

たまにはベランダに出て ひとりだっていいから
天体観測をしよう
望遠鏡のぞいたら
そこから
何が見えるかな?

明日にどんな期待しても 明日になれば打ち砕かれるとしても
僕はバカみたいに
それこそ夢見る少年のように 追えば追うほど遠ざかる彗星を追いかけるんだ

ハロー 聞こえるかい?僕の声がノイズに混じって ハミングするメロディ
尾を引いて 夜空を元気に駆け回る 生まれたばかりの星の子供たちの笑い声未来を担うための小さな手

ハイテクな未来の中でもこんなに綺麗な景色に出会えるよ
テレビなど消して
お金も持たないで
そこら中にある
作り物じゃない
地球の宝物
握りしめて
自転車飛ばして
君は星になる
天の川を駆け抜ける
太陽系を一周して
またこの部屋に戻ればいい 夢の中におぼれるように
心地いいリズムに揺られて目覚めるまで

夜明けが迎えに来るまで
何度でも何度でも
千の夜をこえて
星たちと追いかけっこするのさ

胸を焦がす切なさだとか 明日の不安だとか今は 不思議なほど眼中にないから

遠い昔から数え切れないほどゆっくりと回り続ける
規則的な世界で
僕らだけは規則に従わず 割と自由に生きるんだ

理由などないけど
脈絡もなく笑うんだ
悲しいことがもしもあるなら 我慢や躊躇もしないで 泣けてしまえる世界ならば
この夜も少しは
優しく見えるのに
夢の中でも
時折見え隠れする
不安が 輝く天体の鮮やかに 影をさすよ

ハロー 忘れてしまった思い出があとから僕を追いかけてくる
銀河系の郵便屋さんから届いた手紙の中には いつか僕が書いた未来の自分宛ての手紙が書かれてた
たくさんの夢がこぼれた 僕のなみだは流れるたび星になって
空に昇ってゆく
光に包まれ目覚めてしまえば 夢の途中でも僕の旅は終わる。

2011/05/23 (Mon)

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