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どるとるの部屋


[2894] 風に吹かれて
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の中に広がる闇が君の光で 少しずつ 消えてゆく 消えてゆく

暇さえあれば あなたを抱きしめていたい
そう思うのに
なぜかできねえ
俺はどうして
こんな時に限って
勇気がないんだ

いつもの朝の街に
ゲタの音 鳴らして
旅人を気取って
空を見上げて
見果てぬ夢
想像雲に乗せた4月
波乱に満ちたひと月

テレビの中に 吹き荒れる 大げさな砂嵐のような 漠然とした不安が募る不安定な世の中で俺は生きていくのか
流れ行く時代に押し流されるように
風に吹かれて
草花は枯れ落ち
弱者だけが傷ついて
金にものをいわす奴らの懐があたたまるような世の中で 俺たちは風に吹かれて
雨にうたれて
今日も生きているんだぜ

いつまでも。

2011/05/29 (Sun)

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