ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 灯火

どるとるの部屋


[2895] 灯火
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


悲しいことがあっても 笑い飛ばすくらいの 技量で生きていければ明日は文字通り明るい

世の中は乱れに乱れ
曖昧な言葉で おしゃべりし合う僕らのつたない日々
日常会話は政治だとか難しいことじゃなく 今日天気いいねとかだったらいいけど
やっぱり人々の会話は世の中の姿を映す鏡

今日も僕らは雨に濡れながら 歩いて行く 走って行く

何かが変わるといいななんて思って 走り出した真夜中に
灯火のように
心にともる
優しさだとか
漠然とした愛だとか
そんなものすべて
抱きしめて
受け止めて
見えた光に
すべてあずけて

灯火ひとつ 心を包み込んだら 何もかも忘れていいのか
今悩んでるけど
あなたを信じることから何かが始まる
そんな気がするから
船を漕いで行く
夜明けに向かって
大きくオールを漕ぐよ

灯火ひとつ 消えそうだから 口づけをひとつしたんだよ
愛してる
誰よりも
そんな言葉で
今日もどっかで
繋がってる
麗しき日々

涙流れても美しさは消えないでずっとあなたの中でそして僕の中で輝いてるよ

あたたかく燃える灯火のように。

2011/05/29 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -