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どるとるの部屋


[2918] 百年地図
詩人:どるとる [投票][編集]


宛もなく 旅をする
旅人一人風に吹かれて
今日も旅の途中

くたばるまでの凡そ
百年ほどの時間の中を旅するように 僕ら人間は生きる

悲しいことも
嬉しいことも
地図には刻まれる

今日の失敗も
明日の栄光も
地図は記憶する

僕らは無意識のうちに思い描いたその地図のとおりに生きているのかもしれない

目には見えないけど確かにある 百年地図

道しるべは自分の気持ち次第だよ

さあ 宛もなく さまようその行き先は はじめから決まっていたかのように 少しずつ 運命の歯車がかみ合うように 永住の居場所になる

目には見えないけど
誰もが持つ 百年地図

目には見えないけど
確かにある 百年地図

旅人が 歩いた道は人生というひとつの地図になる 地図になる

百年の歳月を閉じ込めた地図になる。

2011/06/04 (Sat)

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