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どるとるの部屋


[2929] 天までとどけ
詩人:どるとる [投票][編集]


会社にも家にも居場所も立場もないよ
誰からも愛されるわけでもないのに毎日気づけば浮かべたくもない愛想笑い振りまきお世辞こぼしてる

ひとりのほうが気楽でいいとか口では言ってるけど本当は誰かの愛が欲しいのさ
僕だって 歌とか歌いたいのさ 窮屈なネクタイなんか床に捨てて常識なんて 無視して 自由に空を羽ばたきたいんだよ

僕の生まれた意味を
誰かそっと教えてよ
僕はどうして 生きているんだろう
泣いてしまいそうな時でも大人だから我慢しなきゃと必死で笑っている自分を
誇りに思いたいけど
そんな姿 好きじゃないんだ 子供のころ願っていたような未来とは全然違うのさ
僕がたどり着いた未来はまるで嘘っぱちの作り物のようで 信じられないよ

言い訳とかじゃないんだ お世辞だとか愛想だとか そんなものの価値なんて知るもんか 僕はただ自由に生きていきたいだけなのに 今日も上司に媚びを売り 自由なんて 程遠い場所で 生きているというより生かされてるっていうような 日々

僕の願いは たったひとつ もっと人としての眼差しやぬくもりや優しさを 社会に求めてる この腐った世の中の中で ゴミのように溢れかえる人の中に 声を投げても
何ひとつ響かずに
シュレッダーにかけられておしまいさ
それでもどこかで
人間の生まれもっての本能として僕は誰かを信じていたいし
誰かを愛してもいたいから 少しちょっと生きづらくはあるけど ここで生き続けることを決めたから

いつか僕の頑張りが神様に届きますように今はただ 苦しい日々を生きて 耐え抜いて 頑張ってゆくさ

僕の笑顔よ
涙よ 思い出よ
見慣れた街の優しい景色よ そして愛すべき家族よ 友よ
全ての愛する人よ
忘れがたい記憶の中の風景よ
回り続ける風車のように 風をうけて僕も生きてる その風がやんでしまうまでの人生だけど 時間が許す時まで生きていくのさ。

2011/06/06 (Mon)

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