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どるとるの部屋


[2977] 数千の涙と一握りの希望
詩人:どるとる [投票][編集]


毎日のようにテレビに取りあげられてる悲しいニュース
朝から憂うつになるような惨たらしい事件 腐るほど起きてる

人間の闇が影のようにつきまとう時代に
理由もなく 人は人を殺し なんの恨みもなくただ退屈しのぎのために人は殺されて

常識やルールがなくても 人は人の命を簡単に奪っていいはずなんてないのに
常識やルールや法律があっても人は人の命を簡単に奪う毎日

それも時代だと ため息ついて 諦めてもまだ 癒えない傷がある
理由もなく 殺められたら 命も浮かばれないでしょう
そんな簡単な事じゃないし 理屈や常識の通じない人に 人の涙や痛みなんてわからない
今日もメディアはありのままを伝えてる
誰かの涙や命の灯火を 見せるように

数千の涙と今にも消えそうな一握りの希望を 僕らは守れるのかな
明日に希望はあるかい?
信じられるものがあるなら教えてほしい
油断したその瞬間に燃え尽きる命って言っても大げさじゃない時代が今なんだ

ほらねまた今日も誰かの涙が流れ
人為的に奪われる命
その限りはようとしてしれない

たったひとつの流れ星にさえ目をこらして願い事をする
誰かの最後の姿に僕は言葉をなくし
訪れた真夜中に
はかなく散りゆく
花びらになろう

過ぎ去る時間と
同じ速さで歩くよ
やがてたどり着く
まばゆい夜明けまで
あなたの笑顔が消えないように
あなたの元気がなくならないように
傍にいるよ
だから暗闇をおそれないで何かを信じてごらん
この嘘ばかりの世界でも 信じられる何かがあるなら 信じられる何かにすべてあずけて 嘘偽りのない涙をそっと流してごらん

きっと常識やルールよりも あたりまえなこと 言わなくてもわかる人の心を知っていれば 命など最初から何よりも大切なものだといえる

他人の笑顔や命を奪ってまでも 何かを手に入れようとするならそれは間違いだと。

2011/06/17 (Fri)

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