詩人:どるとる | [投票][編集] |
さびしさやむなしさにからだの自由を奪われて 何が正しいのか何が間違ってるのかさえ曖昧になっている不安定な世の中で
息を吹きかければすぐに消えてしまう
ろうそくの火のように命なんて儚いものだけど命が終わったあとでも
今日誰かが笑っていたことや
今日どこかで誰かが泣いていたことが
なかったことになったり 嘘になったりなんてあるはずもないのさ
今日のあなたの笑顔が 輝いていたこと
今日のあなたの涙が誰にも伝わらなかったこと
まっすぐに何かを頑張る誰かの背中に見えた努力
大好きなことに一生懸命になることや
大好きな人を心から思うことそのほかのすべての人の生き様に語りかけるよ
当たり前を当たり前にただ繰り返して行くだけで 僕らはそれでいいのに時に僕らは憎みあい 時に傷つけあい 誰のせいだと責任を押しつけあい
新聞やテレビの中で繰り返される悲しい報道が 一日も早くなくなることを今日も願いながら
明日は我が身と 不安を隠せない
新聞の中にも テレビのニュースの中にも答えはないよ
今日も誰かが
生まれても
死んじまっても
僕には関係ないさ
関係ないのさ
黄昏て黄昏て
また黄昏て
風に吹かれて
風に吹かれて
舞い上がって
宙を舞う
木の葉のように
行き場もなく
宛もなくさまよう旅人を気取って気取って気苦労背負って
今にも 消えちまいそうな儚い僕という存在を誰かに覚えていてほしくて今日も生と死の狭間で
僕は何にこの世界に
つなぎ止められているのか 自由という名前の空の下
誰かにすがってないと生きられない屈辱感
脈絡もなく完璧な奴らに虫ずが走るんだ
そこで記憶は途切れた
もう動かないレコード
この世界の時計は
狂っているのに
狂っていることすら
人は気づいてない
ここは張りぼての世界
木々や花や 空や海以外すべて 自分たちが住む家も正しいと信じてる常識もすべて作り物さ。