詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠い昔からさがしてるものがある
だけれどいつになっても見つからないんだ
目には見えないもので優しさだけを収納できる心というさがしものをさがしてるんだ
優しさだけをもっていればもう誰かを憎むことも苛立つことも悲しみさえ抱かなくてすむからと思って
探し出したんだ
永遠に見つかるはずもないさがしもの
今も性懲りもなく探してる
目をつぶった
暗闇や
夢の中で
自分自身と討論を投げ合いながら
言葉をお手玉にしてる
無意味な時間だとも判らずに
さがしもの探してる
探してるさがしもの
カフェインのほどよい苦味に溺れながら僕は瞑想に耽り迷走する毎日に光を探してる たった数畳のこの部屋の中で
詩を書き続けながら
探してる
探してるんだ
愛なども
何を探してるのか
さがしものが多すぎて判らずに。