詩人:どるとる | [投票][編集] |
ずっと僕を苦しめていた刺すようなこの痛みの正体がやっとこさわかった
それは初恋だった
グサリと押し込むように胸を貫くその切っ先がこの僕を苦しめている
まるで初恋だった
ナイフのようなその鋭さにあたふたするばかりの僕をしり目に君はだんだん輝くばかりで
まるで無力だった
それは初恋だった
ナイフのような痛みとサウナのようなたとえようのない熱をはらんだ恋の痛みだった
肉体的じゃなく
どちらかといえば
精神的に追い込む
脅すようにちらつかせるナイフにとても
よく似た脅迫感のある気持ちだった
なぜか急かされてるような
そんな休まらない気持ちになった
それはまるで初恋という名のナイフだった
断然必然それは初恋という名のナイフだった
記憶に横一線
きれいなキズをつける
恐るべき初恋の痛みだった
今でもおぼえてる
その痛み
青春の一ページを開けばわかる
ナイフと記されているよ。