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どるとるの部屋


[309] 感じる事で見えるもの
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみはたとえば闇のようなものだから
僕らは暗闇をおそれるように悲しみをおそれるのさ 果ての見えないどこまでがはじまりでどこまでが終わりなのかさえわからないから

それでも闇の中を
つまり悲しみの中を
夢中で走り抜けたら
光り輝く明日を見つけた たくさんの優しさに出会った

闇の中にも光が見える
そんな事もある

見えるものばかりが大事にされる世の中なら愛や友情はいらないね
でも見えないものは形のないものだけどそれを匂わす景色なら存在するよ
ほらねたとえばすぐ目の前に
見えるものも見えないものも感じるだけならすべて存在するんだ
見えなくても感じる気持ちがあるからそれを信じることだってできるんだ

見えないものなら
確かにあるだろう
だけれど
目には見えなくても
感じる気持ちがそれを補うんだ

ほら闇の中にも光が
悲しみの中にも喜びが
あるのと同じようにその先の希望をイメージさせるんだ
だからあきらめず歩き続けられるんだ

闇をこえて
影を抱いて
光をつかむ
そんな繰り返しがある日々はまだ僕を生かし続いていくらしい

見えないものと見えるもの
目に頼りすぎてばかりいるから感じる気持ちを失くした心
今すぐ心の瞳をひらいて感じてみよう
そこにあるぬくもり
ここにある優しさ
そして誰かの存在

それを確かめたら
もう見えないものがあるだなんていえないはずさ
いえないはずなんだ
見えなくても
見えなくても
触れられなくても
感じる気持ちを感じればそんな小さな事などは風にとばされていく

見えないものはあっても感じるものなら
今、僕のすぐそばに
今、誰かのすぐそばに
形をもたない景色としてあるのさ

見えるもの
見えないもの
さわれるもの
さわれないもの
もうどうでもいい
大事なのはそれをどこまで見ようとするかだ

2009/10/16 (Fri)

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