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どるとるの部屋


[3114] 人間
詩人:どるとる [投票][編集]


世の中にあふれる
矛盾に気づいても
ちっぽけな僕には
どうすることもできない

豊かさに慣れすぎた僕らには 最早他人の悲しみや切なさに気づくこともできない

通り過ぎていくだけさ
そこで誰かが転んでも道端に空き缶を棄てるように 簡単さ
無関心丸出しで
無視して通り過ぎるのさ
『僕には 私には全く関係のない事』

自分さえ良ければそれで構わない
他人がどうなろうと自分には関係ない
そんな気持ちで生きている あなたはきっとさびしい人だ
どんなに頭が良くたって 優しい気持ちや他人を思う気持ちを忘れたら 人間なんて腐ったも同じなんだよ

世の中には 平気で誰かの屍を上を歩くような人もいて
優しくてあたたかい人もいるのに
僕の周りにいるのは
前者のような人ばかりいるのさ

時代が進むのはきっと仕方ないけれど
時代がどんなに進もうが人間が忘れちゃいけない事はたくさんあるはずだ

だから目覚めてよ
長い夢から覚めて
自分が今まで
棄ててきた
空き缶を拾いなさい
そして、自分が今まで傷つけてきた人を明日から労りなさい

それが人間だよ。

2011/07/30 (Sat)

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