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どるとるの部屋


[3132] 僕の中には何もない
詩人:どるとる [投票][編集]


人を傷つけたその口で誰かを救うこともできるんだ
不思議だね

人は身勝手だから
すぐに態度を変えるけど その反面心があるから下手に 人の心を傷つけることは好まないんだ

どうせなら 人を傷つけるよりも
人を救えるような
人になりたいんだ
そう思わないかい?

この街に住む幾人もの人の心にある 優しさやぬくもりに問おう

その言葉で あなたは今日誰を救い誰を傷つけるのですか?

ルールなんて僕には必要はない 必要なのはどこまでも限りなくつづくような単純な優しさだけなのさ

無駄なものが多すぎるあまり僕らはその無駄なものに 目を奪われ 金をつぎ込み
そして気づけば
心まで汚れた人間になっているだろう

空があって 海があって 動物たちがいて
必要最低限のものがあればそれでいいのに 僕らは便利なものに頼り いつしか苦労をすることを 少しでも省くため 機械を生み出し 楽をする生活に慣れてる

人は知らず知らずのうちに病気をしているんだ 犯されていることにさえ気づかないくらい 僕らの病状は進んだ

ああ 取り返しのつかなくなってから気づく

僕の中には何もないこと

意味のあるものは何ひとつない

それでも不幸せだとは思わない

麻薬中毒者のように
快感に溺れて 思考は微生物へと逆戻り

僕の中には何もない。

2011/08/07 (Sun)

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