詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰が死のうが僕には関係ない
誰が泣こうが僕は悪くない
無機質な気持ち抱きしめたまま
無気力な日々を生き
無関心が服を着て歩く時代
働きもせずに 楽をして生きようとする人もいるだろう
働くことに生きがいを見つけて毎日汗を流しながら 人の中で生きてる人もいるだろう
いろんな悩みを抱えて
いろんな壁にぶつかって
それでもみんなそれぞれの今日を死に物狂いで生きてるのさ
何が間違いなんて
何もないけど
きっと他人のことよりも自分を優先するような人の中には何もない 空っぽの心さ
すれ違うあの人が例えば 何かの事情で自殺しても 僕にはきっと関係ないし 知る由もないことだから
新聞やテレビでは報道しきれないほどの事件や事故がある
1日にどれくらいの人が死に1日にどれくらいの人が傷つくだろう
そんなことなど考えることさえ無駄だ
僕にはなにもできない
人間なんて所詮面倒な事には関わりたくないと思うのが普通だから 僕も誰かの死体を見てもきっと誰にも知らせずに知らん顔したままでも平気でいられるような愚かな人間なんだよ
自分の中の悪を見つめ
相手の中の悪を諌めて
それでも足りないなら
エゴだ理不尽だと看板に書きなぐりそれを掲げて
世の中のせいにして
騒ぎ立てればいい
今日も僕の知らない場所で人がまた一人死んでるかもしれない
それでも僕にはなんの関係もないことだ
そして僕は思うだろう 人間なんて所詮そんなもんさ
そんな人に他人の悪を非難する資格はない
だから僕は人の悪に批評などしない
テレビの悲しいニュースの被害者を見てももはやかわいそうだって思うことすら
見慣れてしまえば
しなくなるんだよ
人間なんて所詮
そんなもんさ
だけど身勝手に
人はたまに
思うんだよ
誰かの優しさに
ふれたとき
気づくんだよ
人の中の優しさに
人は気づくんだよ
人間もいいもんだと。