詩人:どるとる | [投票][編集] |
燃えるような空と
夕日に照らされて真っ赤な君の顔
本当は寂しいくせに
わざと強がる君の顔
こんなふうに生きてるのは当たり前な気もするけど当たり前じゃない気もするんだ
泣いて笑ってまた泣いて繰り返してゆくだけで夜が明けたり日が落ちたりするよ
くだらないことで
けんかしてお互い
言い合うのも疲れ果てて
気づいたらばかばかしくなっていつものように寄り添って笑っていたね
切なさが突き刺さる夕暮れは 何も言えないから 黙ったまま
目配せすれば さよならの合図 大きく手を振って バイバイ
親しき友達よ 明日また会おう
恋人よ 寂しがりながら待っていて
その寂しさや切なさは大事なものだと誰かが言うよ
自転車 押して帰る
帰り道の黄昏
空一面を覆う
夕暮れのあかね色
言葉などなくても
なんと美しい景色だろう だけどすぐに夕闇にのみこまれてしまう
夏の影は長くのびて
どこかで小さく鳴る
風鈴の音
僕のうしろをどこまでもついてくる影
僕がうつむけば影もうつむいて 僕が歩けば影も歩く
ため息ひとつこぼしたら 切なさがあふれ出したよ
わけもわからぬままに涙がこぼれるんだ
切なくて切なくて言葉にならない夕暮れは 無理して笑うことなんかないのさ
悲しいならば悲しいなりに泣いたほうがいいに決まってる
夕暮れがあまりにも
きれいすぎて 小さなことで悩んだりする僕の小ささが目立ってしまう 恥ずかしさに頬を赤らめて
僕も夕日になってしまったよ
僕も夕日が沈むように 家に帰ろう
鼻歌混じりの夕暮れ小唄 口ずさみながら
涙ポロポロ流しながら時は平成日々節約 いくつもの変遷の彼方にたどり着いたこの一日の片隅 暑さに参りながら
それでも頑張る僕らは今日も 誰かのために 自分のために
泣いて笑ってまた泣いて同じ夕暮れ眺めては涙を浮かべる
窓の外
空を真っ赤に染める夕暮れ。