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どるとるの部屋


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詩人:どるとる [投票][編集]


趣味でつながってる
友人なんて 友達でも親友でもなく ただの退屈をしのぐための便利なお知り合い

僕が小学生の時 作文によく書かされたよ
『友達ってなんだろう』 漠然とし過ぎて僕には友達なんて一人もいないから
そんなのわからなかったよ おまえは笑うかい?

遠いような近いような 距離から僕を見ているみんなの目が険しすぎて僕はただ怖かったんだ

あの人もこの人も僕の なにをしってるんだろう なにもしらないのに そんなに僕を評価するんだろう
今日も一人 僕は友達のふりをした 人たちとなんでもない会話をつなげているだけの なんのためにもならない 無意味なコミュニケーション

絆ってもんをはじめて知ったのは きっと大人になってからだと思うのさ
口にだしたら
笑っちまうようなことでもきっと僕らには それは大事な光

あの人もこの人も馬鹿にした夢を あなただけは馬鹿にするどころか 一緒になって考えてくれたね
それだけでそれだけで僕はうれしかったんだ
ありがとう
ありがとう
絆ってもんを
信じられたよ

窓の外に広がる
黄昏模様の空

半分は希望
半分は絶望

ちょうどいい
甘さと苦さの中で
生かされて

幸せ。

2011/08/14 (Sun)

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