詩人:どるとる | [投票][編集] |
『夢を持って生きなさい
子供は大げさなほど夢を持ったほうがいい』
そんなふうに大人は言ったけど
大人になった僕はなんて夢のない生活しているんだろう
誰かの下でいつも働かされ 誰かの指示にひたすら従って
これが夢のある生活ですか? 矛盾が生じる二十歳の僕
モザイクをかけてほしい僕の記憶に
大人って嫌な生き物ですね
時折自分が嫌で嫌で仕方なくなる
大人って卑怯な生き物ですね
何かと面倒事を背負わされて
大人って然るべき時にはちゃんと大人になってしまう
まるでそれだけが使命であるかのように
大人は大人を今日も演じて 無理やり大人になる
でもその演技のうまさときたら表彰もの
愛想笑い 100点
お世辞 100点
よいしょ 100点
etc…
評価される僕らの日々
大人の通信簿はいつも満点
僕の通信簿はいつも0点
ため息と一緒に元気を吐き出して酒の力で忘れようとする大人の帰り道はヘベレケ 酔いどれ ムーンロード やわらかな月の光に照らされて
自分のばかさ加減まで 曝されて。