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どるとるの部屋


[3159] 愛して、愛されて
詩人:どるとる [投票][編集]


何もないテーブルに
色とりどりのお皿を並べて そのお皿の上に おいしい手料理を乗せて 箸やスプーンを並べて 食べよう

何もない 場所だったからそんな時代だったから 人は 退屈を紛らすために 今考えればくだらない遊びをする

今は物で溢れかえった時代だから
ほとんど苦労なんかしなくても楽に
生きれる
時代は変わったんだ

愛されている
僕は誰よりも
世界で君だけに
愛されているんだ

抱きしめられている
僕はこんな広い世界で君の一番になって
抱きしめられている
愛して愛されて
時にそれが逆になったりして
いくつもの迷い
いくつもの悩み
いくつもの決意
いくつもの分岐点
いくつもの変動
くぐり抜けて
トンネル抜けたら
今みたいに
今みたいに
愛し合っていただけ

何もないテーブルに並べた食事を平らげて デザートも平らげて
本当に何もなくなったら 花でも飾って
空気を入れ換えて
お買い物 お買い物
エコバック忘れずに

お気に入りの赤と青の自転車で僕らは出かける いつものように

何もないテーブルに差し込む陽射しは二人を照らす

たったひとつの大きな窓から 朝は太陽の光 夜は月の光
夜が深まれば星も観える

愛して愛して これでもかってくらい
愛されて愛されてこれ以上ないくらい

愛されている
思う以上に
僕は愛してるより
愛されている

抱きしめられている
想像をこえた優しさやぬくもりが伝わる
抱きしめられている
きっと僕が安心していられるのは あなたの愛があっての物種
そうだよね?

そして夢から覚めたように 気づくといつも いつも 君がそこにいて 僕に笑いかけてるだけ
それだけの日常
だけど僕にはこの上ない喜びに満ちた日々

トンネル抜けたら
僕と君の間から
ひょっこりかわいい赤ちゃんが顔を出す
生え揃ってない歯
大きく口あけて笑う。

2011/08/14 (Sun)

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