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どるとるの部屋


[3199] 幸福という時間
詩人:どるとる [投票][編集]


与えられた24時間の中で何をすべきか考える
仕事に勉強
やりたいことはたくさんあるけど
やりたくなくても強いられる これが本当の自由なのかな

信号が青にならないと渡ってはいけないと同じように べつに決まりなど無いのに
なんとなくはばかれる
だから僕らはいつでもまともにまともに生きようとするんだ

抱きしめている
誰かがまた今日も誰かを
そんな安らぎの中で
愛されている
気づかないほど当たり前に
そんな幸福の中で新たに求めるものなどあるものか

先の読めない道だから僕らは日々 失敗しないようにと足りない頭をひねって考えてはみても やっぱり失敗するときはある

何もかも投げ出せたらどんなに楽だろう
愛とか夢とかくだらない友情とか あってないような繋がりとか

信号なんて赤で渡ってしまえ 車が来てなきゃいいさ わざわざルールを貫いてまで 何かを失うなんて馬鹿らしい

抱きしめられてる
たとえば心底愛する人を
そんな自信にも似た誇り抱いて
愛し続けてる
まるでそれが運命であるかのように
何も不思議に思わずに今日もこの世界でたったひとりしかいない人を愛してるんだ

愛する人を置いてゆくくらいなら 青になるまで待ちます
愛する人を危険にさらすくらいなら 赤ではわたりません

ああまともじゃなくてもいい
でも愛する人を大切にできる僕でいたい

あしたもあさっても
いつまでも
愛されていて
抱きしめられていて
愛していて
抱きしめている
そんなそんな毎日

幸せといわずして
なんと 呼ぼうか

幸福という時間。

2011/08/29 (Mon)

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