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どるとるの部屋


[3228] 少年のままで
詩人:どるとる [投票][編集]


真っ赤な空に
浮かんでる
綿あめみたいな雲が
寂しさを募らせる

そっと抱きしめて
もっと抱きしめて
痛いくらいに
大事なものを
大事にできる
ありふれた愛をおくれ

どこまでも夕日を追いかけて
自由な愛を追いかけて
どこまでも夕日を追いかけて
自転車のタイヤすり減らし 命燃え尽きるまで君らしく行こう

何もかもを
投げ出して
残ったものを
数えたら
切なさだけがありました 殺風景な部屋に

ため息ひとつつけば
げんきがまたひとつ逃げる
だから悲しくても笑っている 僕がいなきゃ君も笑えないよね

いつまでも少年のままでいてほしい
不器用な人ほど心があたたかい
いつまでも少年のままでいておくれ
その切なる思いを灰にはせずに言葉にすればやがてあの真っ赤な夕日のように
空の彼方から顔を出し 僕らを照らす
あの夕日のような
優しさで君を包めるから

もう一度 抱きしめて
当たり前のようであって当たり前じゃない何かを 愛する時
すべてのものをなげうってまでそれを守れる強さとその証を誓えるだけの勇気をください
神様 今 僕に
神様 この世界中の
愛する人すべてに

少年は少年のまま
静かに消えてゆく

少年は少年のまま
沈まない夕日をいつまでも見つめてる

そしてまた夜が訪れ
寂しさは一旦静まり
ただそばで寝転ぶ君のかわいらしい横顔があるだけなのさ

なんて素敵な人であることか。

2011/09/08 (Thu)

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