詩人:どるとる | [投票][編集] |
相変わらず 君は笑った顔が一番似合うね
そんなふうに互いをほめ合うことで 自分たちの愚かさを ごまかしてきた
探せば 欠点だらけの
まるで穴ぼこだらけのレンコンのような僕らは今日も 干からびたように 乾ききった根無し草
世の中のせいじゃないさ
かといってすべて僕らが悪いんじゃないんだ
とりあえず 悩んでても仕方ないから 歩き出したんだ
青空の下 誰もが悩み 迷い 移ろいゆく季節に立ち止まる
あがいてもがいて
出口を探して
今日も 歩き続ける
旅人のように
何かを求めたり探したりしているのに
何を求めているのか
何を探しているのか
わからない
わからないけど探している 求めている
見えない答えを
計算など行き届かない 誰も知り得ない明日へと物語は続いて行くよ 僕はただの幻だけど なんて素敵な幻なんだろう
穴ぼこだらけだって
美味しくなれる
歯ごたえがある
レンコンのように
見た目からは想像できない 良さを持つ
僕らだから
誰かを愛し
誰かに愛され
何かを成し遂げ
打ちのめされようとも 何度でも立ち上がって また歩き出すことができるんだ
ただのレンコンと侮るなかれ
この穴のひとつひとつに夢と可能性を隠している。