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どるとるの部屋


[3330] 言の葉
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


今日も言葉で誰かを傷つける人がいて
だけどその傍らで誰かを救う人もいるのさ
言葉は形のない刃ともうしまして 使い方次第では人の心をたやすく壊せる

だけどきっと言葉は
人を傷つけるために
あるんじゃなくて人を救うためにあるんだ
少なくとも人を不快な気持ちにさせるためにあるんじゃない

今日も自分の言葉で誰かが誰かの背を押して 『ありがとう』って言って『どういたしまして』と言う そんな ありふれた風景の中に言葉の力はあるんだろう

言葉で救える事があり
言葉で壊せるものがあり
言葉で解決できる問題がある

どうせ言葉を使うなら人を傷つけるよりも
人を救えたり慰めたりする言葉を言ってみたい

歌うように語る
叫ぶように語る
投げつけるように語る
言葉はその時々の使い方で如何様にも姿や色を変える
今日もあなたは言葉を使って人と話すだろう
だけど気をつけてね
言葉は自由だけど
時に人を傷つけてしまえる

言葉は 人を傷つける道具じゃない
言葉は 人を救うためのひとつのコミュニケーションツール

心に言の葉を一枚
のせて 伝えたい
人へ 語りかける

面と向かって話すことも少なくなった時代に

言葉はどう 働いてゆくのかな?

電話越しじゃなくて
画面越しじゃなくて
顔と顔 目と目とあわせて話せるという幸せ

言葉ははじめて その時言葉になってゆく

今言葉は本来の意味をなくして存在してる。

2011/10/23 (Sun)

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