詩人:どるとる | [投票][編集] |
思い出の中の話だけど 昔はクリスマスとなれば 前の日からそれはそれは楽しみで
夜も眠れなかったね
お願いだから 一度でいいから サンタクロースのソリに乗って
空の上から街を見たい
大人になった今では
サンタクロースも信じてないけれど
幼い頃は疑いもなく
サンタクロースを夜も寝ないで待っていた
結局いつも途中で寝てしまったけど
ちゃんと枕元にプレゼントが置いてあるんだ
サンタクロースの正体はいつもパパなのにね
あの頃はサンタクロースが本当にいると思っていた
だけど本当はね心の中では サンタクロースなんて信じてなかったんだ いないことはわかっていたけど
プレゼントがもらいたい一心でいると思いたかったんだよ
夢のない話をするとしたら家には煙突はないけど サンタクロースはどこから入って
出て行くの?
戸締まりしてるのに
どうしてはいれるの?
庭のない家に行くときは どこにソリを停めるの?その辺に停めたら路駐で持って行かれる
そんな疑問などお構いなしに僕はサンタクロースを信じていたんだよ
大人はいつもサンタクロースをバカにするけれど
クリスマスの時だけ
心の中から サンタクロースは飛び出して
僕らにプレゼントをくれるんだ
いないっていうより何倍もマシだろう
サンタクロースがソリに乗り 今年もしんしんと降る雪の中
プレゼントを届けにやってくる
信じる子供たちにだけ プレゼントをあげるんじゃない
信じない子供たちにだってプレゼントをくれるよ
サンタクロースは子供が大好き
きっと優しいおじいさんさ
白いお髭をたたえて
クリスマスの夜にだけお仕事しに訪れる
冷えきった大人の心の奥に しまわれてるひみつの夜。