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どるとるの部屋


[3397] 僕は走らない
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


くだらないものばかりあふれたこの世界で

僕が抱きしめているこの気持ちを
捨て去る方法を探して歩く

後ろ向きの日々を生きているんだ
虚空を見つめたまなざし あらぬ方向に泳ぎ やっとこさつかまえた景色は 君の悲しそうな横顔でした

愛されている
抱きしめている
思う以上に
思ってる以上に
誰もが同じ気持ちで
今という時間を
そっと生きているんだ

流れてゆく 時間
いつか終わるなんて
考えもしないで ただその時を楽しく生きている
でもそれくらいでいいんじゃないかな
多分それくらいでいいんだよ
雨降りも1日でそれで楽しくなる
救われる

時に人を傷つけて
時には人に感謝して
同じ人なのになぜこうも違うのかなって
人と人を比べて
すぐに人の悪い部分を探すくせなんかついてしまったよ
重ね重ねくだらないことだ

思われている
そして思ってる
考える以上に
想像よりはるかに
誰もが 殺伐とした今を駆け巡り 様々な出来事に振り回され それでも今と向き合ってる

僕も 足並みをそろえるように
みんなに追いつかなきゃ
置いていかれるばかりだ

でも僕は走らない
ペースを上げもせず
下げもしない

なんでなんだろう?

壊せない 鉄の塊
欠けた刃を握りしめながら 途方に暮れる僕は 自分自身としばらくのあいだ向き合いながら 自分の悪を見極めていた
欲望に身をそがれながら

愛されている
抱きしめている
思う以上に
思ってる以上に
誰もが同じ気持ちで
今という時間を
そっと生きているんだ

思われている
そして思ってる
考える以上に
想像よりはるかに
誰もが 殺伐とした今を駆け巡り 様々な出来事に振り回され それでも今と向き合ってる

でも僕は走れない
ペースを上げられず
下げられもしないまま
他人との違いをその接点を
悪なる感情さえも愛すように

僕はいまださなぎのままだろう。

2011/11/19 (Sat)

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