詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しみも喜びも
すべては
人がその価値も
傷の深さも
決める
誰ひとり
きっと楽して
生きている人なんかいない
みんな何かしら
心の中に
隠してる
傷跡や記憶がある
今はもう小指の指先さえ届かない
遠い過去に残してきた宝箱はさび付いて動かない その宝箱を開ける鍵さえもうないのさ
ただ フィルムのような断片的な記憶だけが思い出すと悲しくて 切なくて 時々おかしくて
たまらないんだ
ふと目を閉じれば
思い出すよあの日の涙そして笑顔
止まない雨の夜の明けない都合のいい世界で
いつまでも悄げたまま幼い心の部分で煮えきれない思いをかみしめてる
わがままな宇宙は広がってゆく
いつまでも止まらない観覧車
乗り合わせたのが最後だと フッと笑って 誰にもばれぬように そっと泣いたんだ
ああ こだまする
子供と大人というふたつのボール 左手と右手で お手玉するようにかわるがわる
僕は大人になったり
子供でいたかったり
するんだよ
そしてため息が夜の片隅 さびしげに
窓硝子を 曇らせたらそこにはもう
雨は降ってなくて
夜も明けていて
急かされるように
仕方なく出かける
僕の姿が あるんだ
それでも 昨日のあの痛みがじわりと 胸の中に 残ってるんだ
忘れないさ
忘れられないさ
嘘つきにはなりきれないさ
最後の悪あがき
もう少し子供でいたい
いいじゃないか
そんな気持ち
死ぬまで消えなくても
わがままな宇宙に
光り輝く自分だけの星
何よりも 輝いてる
The beautiful star
golden golden star
いつだって輝いてる。