詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分のことが
一番わからない
目を閉じて自分といざ向き合うと 自分の愚かさがまず先に見えるから自分から目をそらしている
ある日 戯れに 描いた自画像は あまりに似てなさ過ぎて笑えた
人のことはいろいろ文句もつけられるけど
自分ばかり甘やかして 棚に上げてしまうのは人の悪い癖だろう
僕は僕自身を どう見ているのかな
そんなに強いはずもない
そんなに 弱いはずもない
もう少し 自分のことをわかっていたいよ
自分が一番の理解者のはずなのに
時に自分のことが 一番信じられないときがある
自分を理解する事が一番難しい
自分を信じる事が一番難しい
自画像がうまく描けたら きっと僕は自分を今より もっと愛せるのだろう
自分と他人 比べたら きっと劣った部分が垣間見えて 羨んだり つまらない憧れを抱いてしまいそうで怖い
同じ立ち位置に立たされたら 一目でわかるほど 僕はちっぽけだ
自分の一番悪いところを知っているから
それを突かれることがたまらなく嫌なんだ
自分の悪い部分も知っている
でもそれを知っていても 僕は変われない
たまにそんな自分がひどく惨めに思うよ
僕は僕自身をどう変えていきたいのかな
そんなにすぐ変われない
そんなにすぐは変わらない
だけど変わりたい
そして誰かに愛されるような人に本当はなりたいんだ
そして僕も誰かを愛せるような人になりたい
時に自分のそんな悪い部分がよぎる
悪魔のささやきに耳を傾けてしまう
そんな僕にも描けるのかな 下手くそでも あたたかい自画像が
自画像とは自分自身を描いた絵だろう
僕が変わらなきゃ
自画像は歪んだままだ
だから僕は今
少しずつ 自画像を描き直すように 自分の行いを省みるんだ
心から変わりたい
心から笑いたい
優しく微笑むようなあたたかい自画像が描きたい
嘘をつかずとも見たままの自分を描きたい いつか。