ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 暮らし

どるとるの部屋


[3486] 暮らし
詩人:どるとる [投票][編集]


当たり前な毎日の中に きれいな花が咲いたような気持ち

何てことない日々の中に 愛があれば
悲しみさえも
忘れてしまうほどに
それはなんて素敵な暮らしなんだろう

家具や食器や調度品にこだわるよりもね
互いの気持ち 少し落ち着けて 話し合う 語り合う 時間が必要だ

いつまでも
いつまでも
一緒にいられるわけじゃないんだから
限りある時間の中
せめて死ぬまでは
仲良く いたいよ

何も大したことは
できないかもしれないけれど
僕なりに 精一杯
愛してあげるから
楽しかったら
笑ってね
悲しかったら
泣いてね
嘘も強がりも必要ないさ
傷跡さえも 見せてごらん
なにができるわけじゃないけれど 君と同じくらい僕にも傷がたくさんある
なにができるわけじゃないけれど 君の傷を癒したいと思う僕の気持ちが そうさせる

なんでもない当たり前な暮らしの中に咲く 他愛もない会話
その中に その中に
愛はきっとあるのだろう

人を愛する喜びも
人に愛される喜びも
その難しさも
楽しさも
僕は知りたい
もっともっと
君と笑いあいたい

そしていつか 二人の温めてきた日々が すべて跡形もなく
消えても きっと
僕らが愛した
暮らしは
けっして無駄にはならない
だってこんなにも楽しいんだから
だってあんなにも楽しかったんだから
だって今僕はとても幸せなんだから

振り返るとまた
夕日が 沈む頃合い
切なさをポッケに
しまい込んだら
また続けよう
くだらない
中に咲く きらめくような僕たちの暮らし。

2011/12/06 (Tue)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -