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どるとるの部屋


[3498] 足元の小宇宙
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の大好きなコスモ
広がるよ 瞼閉じただけでたくさんの星が降り注いで
あの頃の喜びがまた
僕の心の中で 蘇る

足元に転がる くだらない出来事のすべてがすべてすべて幸せのかけら

忘れていたんだね
大切なことを
大切なものはいつも
見えないものばかりだ

欲望に染まりきった
瞳じゃ何も見えない
広いグラウンドの片隅 転がるサッカーボール 誰かが蹴らなきゃ ただの景色の一部

人は歩く 人は笑う
どこまでも
人は眠る 人は遊ぶ
人は働く
いつでも
僕らは広い広い
空の中に輝く
星のかけらなんだ
輝かなきゃ 損だよ

足元に転がる ありふれた毎日を 蹴飛ばしたら 僕には何も残らない

笑うのだ あまりのばからしさに
そして笑い飽きたら
泣けばいい

足元に転がる 君だけのコスモ くだらなさすぎて 笑うしかない

足元に転がる くだらない出来事のすべてがすべてすべて幸せのかけら

会いに行こう
僕や君を待ってる
それぞれの優しさへ

抱きしめられに行こう
僕や君だけを待ってる
それぞれのぬくもりへ

足元に転がる くだらないことのすべてにすべてすべて意味があるのなら

目の前にある 何てことのない景色にさえ
幸せはあるはずだ

コスモはいうのさ
いつまでも
僕が夢から醒めるまで。

2011/12/10 (Sat)

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