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どるとるの部屋


[3500] 聖なる夜に
詩人:どるとる [投票][編集]


冬の駅のホーム
すさまじく降りつける雪をはらいのけ 電車がブレーキをかけて停まる
静かにドアが開き
何人何十人の人が
出てくる その中に
たったひとりあなたを見つけるんだ

すぐに見つけられないときは 叫ぶんだよ
君の名前を

サンタクロースでも
きっと届けられない愛を 僕は言葉じゃない何かで 君に届けたい

降り積もる雪の中に
埋もれてく街並み
言葉さえも凍りついてしまいそうさ

冬の雪のように
ただわけもなく
誰かの帰り道を
阻むように
積もった雪の道
足元気をつけて

プレゼント抱え
走っていく小さな子供たちに 夢のある未来はあるかな
見てごらん争いを招くのはいつも僕らの小さな わがままや欲望のせいだろう

ああ サンタクロースなんかじゃ 届けられない愛や夢がある
僕らはサンタクロースにはなれないけれど きっと誰より愛する 人に 用意するんだ 忘れられないくらい素敵な夜を

聖なる夜に サンタクロースは立場を失うんだ

プレゼントを届けるのは僕さ

プレゼントを受け取るのは君さ

ららら…

2011/12/10 (Sat)

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