詩人:どるとる | [投票][編集] |
広い広いこの世界で
今日もたくさんの涙があふれたくさんの笑顔が咲いた
暗い暗い 夜の片隅
まだ眠れないでいる
君を呼ぶのは さびしさ紛らせる私の声
ああ 悲しみも喜びも無意味な争いも
当たり前のように
つづくなら
みんなが幸せに生きれるような明日が来ることだけ 願うよ
記憶の中 覆い被さるようにかかるモザイクが 思い出を汚すなら 今だけを見つめていられる瞳がどれほどまでに幸せなのかを思う
いつかの涙も 明日の笑顔も すべて知り得ぬ世界の出来事
大切なのは今をどう生きるかだろう
過去を振り返らずに
未来を見据えすぎずに
今という時間を大切にできたら 今日という1日は輝くよ
うなだれてる君や
落ち込み 沈んでる君を呼ぶのは もうひとりの君の声だよ
大丈夫だよ
そんなに心配するな
無理は禁物
肩ひじ張らずに
歩いていこうよ
そんなやさしい言葉をくれるよ
逆らわずに腰をおろして見上げた空に
たくさんの星が輝いていた
そんな夜の片隅
君は笑うだろう
目を閉じて そこに広がる暗闇に浮かんだ
素敵な景色などくだらない
だけどこうして見上げた空に輝く星には嘘はない
イメージは現実とはなかなか重ならないけれど
理想とはえてしてそういうもんだと笑う
そんな僕や君を呼ぶのは 君を心配する君自身の声
心が悲鳴をあげたなら
少しはからだを休めなさい
明日が見えなくなるまえに
自分をなくしてしまうまえに
形のない 色もない
塊を抱きしめたまま
眠る夜 夢は果てて
乾いた大地に
吹く風は私のため息
ほらね飴色の夜明けの空に昇る朝陽さえ悲しく見えるなら
あなたは日々は
忙しすぎて
急ぎすぎて
つまらない
もう少し ゆっくり生きなさい
泣いたっていいからさ
純粋な気持ちで 今と向き合い
見過ごしている光をもう一度捉えよう
内から見た君が君自身を見て泣いているよ。