ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > エブリデイ

どるとるの部屋


[3691] エブリデイ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもないような
捨ててある空き缶のような毎日が どれだけ幸せか
世界中見渡せばわかるね

何気なく さりげなく暮らしているように見えても
誰かに必ず助けられ
救われてるから 生きていられるんだ

どんなに 悲しくても生きていることを誇らしく 思う自分が
時に肩を落とすとき
僕の存在はひどく曖昧に見えるんだ
それでも よくあることさと笑ってみせるんだ

くだらないようで
なんて素晴らしい
当たり前のようで
どこか特別なエブリデイ

ため息で曇る明日
どこまで走れば
たどり着けるだろう
全てを 愛せるだろう

吐き捨てられた
ガムのように
飲み干して
捨てられた
空き缶のように
僕は空っぽさ
それでも何かができそうな
だからこそ何かがやれそうな
そんな僕らは昨日と変わらない 暮らしの中 今日も吹けば消えそうなちっぽけな命 背負いながら 歩くのさ

つまり生きるとは
笑うことであり泣くことさ
つまり生きるとは
喜ぶことであり悲しむことさ

それが僕らに課せられた死ぬまでつづくエブリデイ

くだらないようで
なんて素晴らしい
当たり前のようで
どこか特別なエブリデイ

ばかばかしいようで
なんて素晴らしい
絶望的なようで
どこか希望にあふれたエブリデイ。

2012/02/17 (Fri)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -