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どるとるの部屋


[3701] 色彩
詩人:どるとる [投票][編集]


色鉛筆のように
人にも色があるんだ
様々な色をしてる
僕も君も同じようで違った色をしている
僕にはない色を君は持っている
君にはない色を僕は持っている

彩り豊かな人の色
染まって 褪せて
また染まって
また褪せて
繰り返す季節
擬態するように
嘘をつけば
嘘と同じ色に
心は染まる
誰かを愛せば
あたたかな色に
心は染まる

僕は今、何色だろう
君は今、何色だろう
雨の中 太陽の下
暗い 路地裏の中
どこにいても何をしてても僕は染まるよ
鮮やかに 時にしめやかに 隠れるように 目立つように 僕は暮らすよ

24色じゃおさまらないたくさんの色の中
いろんな色が混ざらず 重ならず それぞれの色が 際立つように 生きる世界の中
僕らは 群れをなす魚のように荒波の中でも 美しい色彩
七色に輝くのさ

彩り豊かな人の色
染まって 褪せて
また染まって
また褪せて
繰り返す季節
擬態するように
嘘をつけば
嘘と同じ色に
心は染まる
誰かを愛せば
あたたかな色に
心は染まる

いろんな色がいろんな色に染まる 染まる
春なら 春の色に
夏なら夏の色に
秋なら秋の色に
冬なら冬の色に
ほら 寒さの中にもあったかい愛があるように たくさんの色が 心を埋めつくすだろう

色鉛筆がつかえばつかうほど先がすり減り短くなるように
僕らの命にも限りがあるけど だからこそ素晴らしい
限りある時間の中
美しく咲く僕らの色
どんな誰でも
今日も明日も鮮やかに 染まる色彩

老いるほどに褪せてゆく色彩
褪せてもなお輝く色彩

ほら歳を重ねても
色褪せない心の色
さあ 染まろうじゃないか あの日のように 誰かを愛するように
誰かを思うように。

2012/02/19 (Sun)

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