詩人:どるとる | [投票][編集] |
きこえるだろう
銀河のうねる音
鼓膜をふるわせる
泡沫のメロディ
古い時計の針が
その時を指せば
僕らは跡形もなく
消えてしまう
それが運命
憂うつな午後
穴ぼこだらけの今日もほら幸せは君の胸の片隅生まれてる
このさびしさはため息のようにほら元気まで奪ってゆく
木の葉さえ舞い上がらない かすかな風にさえふるえる頼りない日々よ 永久に眠れ
夜明けとともに汽笛をあげて走り出す汽車は 虹のトンネルをくぐり抜け
星から星へと渡り歩き
宇宙の果てまで行くように さびしささえ風に乗せ この世の全てを手に入れたようにまほろばの夢の中笑うのさ
目を閉じれば
見えるだろう
遠い記憶の中のあの景色が 何もない暗闇に光を灯す
壊れたラジオから
流れる昨日の言い訳が ごまかしきれずに叱られた 誰かを守る嘘さえ 叩かれる世の中に吹く風はつむじ風
それでも忘れない優しさだけは
誰かを愛すときのため 僕は捨てないよ
このさびしさはため息のようにほら元気まで奪ってゆく
木の葉さえ舞い上がらない かすかな風にさえふるえる頼りない日々よ 永久に眠れ
そしてまたこの瞳に夜が来る
夢のように汽車は駅を出る
朝が来れば 昨日までの幻は全て消え
涙さえも 冷たくて
幸せさえも 闇の中
肌を貫く 痛みや
胸をくすぐる 切なささえも現実という言葉の前に跪く
そして僕は瞳をそらす
さびしさが風のように頬の川の水面をたゆたいながら流れてる
あとにはただ遠ぼえのような風が吹いていただけ 吹いていただけさ。