詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日という花が咲いて
昨日という花が散って
繰り返す日々
今いる今日も昨日という犠牲のうえに成り立ってる
だから今日がある
さよならとはあえて言わないけれど
散ってゆく今日に未練は沢山あります
でも
僕らにはその花の運命をどうにかできる力なんてないから
僕はただ見送るよ
消えていく今日に
どんなことがあったかな 一つ一つ思い出して考えている
誰かが思うよりも僕は悲しくて
誰かが決めつけている僕のイメージよりも僕は切なくて
沢山の涙を流せず抱えてるんだ
そして今日も
どんよりとした
気持ち 抱えて
朝が来る
僕の心の中には空が広がっていて
その空は時々曇ったり雨が降ったりするからその空模様によって気持ちも変わる
今 多分僕の心は土砂降りさ
昨日という種を蒔き
今日という花が咲く
そして また
今日という花が散り
明日という種を蒔く
今日と明日と昨日と過去と未来とたった今この瞬間と
いろんな次元に挟まれてる
いろんな問題に押しつぶされてる
それなのにそれを誰もわからない
他人事は他人事
風に流されてる葉っぱも同じ
そこにぬくもりのかけらもないです
血も涙も情のない
俗世界に押し込まれ
僕は今日も昨日と同じ気持ちを抱いてる
どうしてかなあ
昨日と今日は違う日なのにね 新しいなんてまるで感じないや
昨日の名残のように
僕は今日でも昨日と同じ僕だった
明日があるから
今日がある
昨日があるから
今日がある
続いてゆく日々
意味を持たせる事
そのすべてに
光があるわけじゃないけれど生きてみようと思ったのはなんとなくで
でも思いつきじゃなくて
そしてまた僕は新しい1日に同じ風体で挨拶を交わす
おはよう
さようなら
おやすみなさい
今日がまた明日に変わる
昨日が今日に変わったように
種を蒔けば花が咲く。