詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は恵まれてる
いつでも住むとこ食うもんには困らない
仕事もあるし親だっている
それでもわき上がる欲望 それを抑えるかのように立ち向かう良心
明日という駅まで
僕はまた電車に揺られて窓の外の景色見る
なぜか夕暮れなのさ
いつも眺めれば
僕には明日という居場所と行き先がある
明日に行けばなにかしらの喜びがある
ガタガタ
ゴトゴト
夢の中でも落ち着かず
僕は少し不満顔
だけれどもうすぐたどり着くだろう明日には明日の笑える何かがある
信じてる
信じながら眺める茜色
さよなら
心は熱く熱く燃えている
今
僕は誓うよ
きっと明日にたどり着いてみせるって
それは思うよりも難しいことなんだ
昨日いた人が今日いないってこともあるから
明日行き鈍行列車
ゆっくりと のろのろと
走っていきます
然るべきそれぞれの命の長さで引かれたレールの上を走るよ
生きたいと願うかぎり何もなければね
人を誰でも乗せていくよ
確かな確かな明日まで
この僕でさえも
思わず口ずさむ
ありがとうのうた
目覚ましのアナウンス 明日にたどり着いた合図
聞こえたら
僕は呪文のように
眠い おはよう
単語を並べて
寝ぼけ眼
階段を千鳥足で下りるのさ
そんな繰り返しが幾度も幾度も続く
それが僕らの与えられしストーリー。