ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 思い出と言える日まで

どるとるの部屋


[4010] 思い出と言える日まで
詩人:どるとる [投票][編集]


笑うように 泣いて
泣くように 笑って
逆さまの気持ちで
生きています僕らは

愛想笑いしてても
胸の中じゃ泣いてる
他人のご機嫌をとるためだけに笑ってる日もあるさ

そんな大人の中
僕もそんな大人だ
今日も笑いながらも
本当は泣きたかったんだよ

それでも、歩いていこうと言ってくれる人が傍にいるから
僕はまた昇る朝陽に背伸びして おはようと元気に言えるんだ

悲しみも喜びもいつかひとつに重なって
いつの日か全て束ねて「思い出」と言える日まで ひたすら歩いていこう

いつかあっという間に 今日が明日になって
やがて風が吹き抜けるように その明日も何年後になって
そして、気づけば僕もおじいちゃんで
縁側でひなたぼっこしてたりして

目を閉じてまぶたの裏に大好きな人を思い浮かべたら なんだか悲しい気持ちも消えたように 思える

だから、生きてる

かんたんな話さ
生きていけばいい
たったそれだけ。

2012/06/25 (Mon)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -