詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は ここにいるようでここにはいない
僕は いつかそうなればここにいただけの存在になる
見えているもの
見えないもの
形のあるもの
形のないもの
色のついたもの
触れるもの
触れないもの
愛も思いやりも存在しないのに 僕らは
それを 見ているし抱きしめている
目には見えない何かを 僕は 心の中で思い描く
愛もそこにあると思えばそこに生まれる
希望も見えないのになぜかそこにある
目には見えない色々を 僕は 目の前にして笑い泣いてる
悲しみの中にも安らぎがあるならばそれは目には見えない優しさや思いやりだろう
目には見えないものたちに僕らは 絶え間ない期待を寄せている
肌には触れられないものにさえ僕らは痛みを感じている
それは酷く透明な感情
風が僕のほほを撫でるように そこには確かに 目には見えないものでも 存在している事が わかるんだ
空気を空気と呼ばないで
痛みや気持ちから目をそらさないで
そこにあるはずの見えない感情に 胸をざわめかせ この身を包む 風の中に立ち
そして叫ぶんだ
目には見えないだけで 目の前にそれはあると。