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どるとるの部屋


[4101] その傍らに
詩人:どるとる [投票][編集]


人の数だけ 笑顔がある
人の数だけ 涙がある
人の数だけ 思い出がある

その数を 越えるほどの人生がある

疲れた街に今日も いつの間にか 朝が来て いつの間にやら 暗くなってた

電気を消したように

今日もたくさん笑った たくさん泣いたね
辛いこと悲しいこと苦しいこと
たくさんあったけど
けっしてわるくはない1日だったから
今日はぐっすり眠れそう

何気ない1日の中に
些細な出来事の中に
くだらない物事の中に
その傍らに 光る何か

見つめて 見つめて
まだ消えないで
遠ざかる夕陽を背に
涙が止まらない
教えて 教えて
もう今日は今日じゃない
あの時計がひとまわりしたら 僕は僕であって僕じゃない
誰でもない僕になり
その傍らで いつもの朝が微笑むだけ

幸せなのだろうか
チクンと刺すような
解せない現実に
病める時もあるけれど その傍らにいつもあなたがいる

幸せじゃないはずはないね

うなずきなさい 深く深く。

2012/08/02 (Thu)

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