あの赤の中に 溶けてしまいたい体も心も精神もあの赤い色が にじんでゆくよ 涙で何も見えないなぜか せつなくてなぜか 悲しくてそれなのにどうしてってくらい心が熱いんだよ冷たいのに熱い丸いのに四角いそんな不思議な感覚僕を 街を 君を包む蝉しぐれの中に聞こえた チャイムの音僕は聞き逃さずに この耳でつかまえたよ夕暮れの窓辺にて。
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